1/26(日)山歩き入門講座Ⅴ vol.4@木ノ宗山&ワカン装着訓練会@楽農小屋!

山岳界講座史上においては画期的な「 MAN(講師)TO MAN(受講生)制度」にて、「HWTを一人で歩ける知識と技術の習得」を目指す「山歩き入門講座」 。

山歩き入門&NS講座を修了した「研修講座生」、本講座の前身である中級登山講座修了者は「見学生」として講座に参加し、再学習&技量の維持、向上を目指します。

1月26日、第5期第4回は受講生6名(欠講者:2期生1名、3期生1名、5期生1名)!講師&アシスタント&A講師体験の計9名でHWT広島コースNo6木ノ宗山が舞台!下山後はHWTの交流の拠点&学び舎、楽農小屋へ!

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9時にファミリーマート福田七丁目店に集合。
朝の挨拶のあと、駐車場内の邪魔にならない場所を少しお借りして地図記号を確認します。登山口までは町歩き。地図記号を大いに役立てていただきます。ITさんの身振り手振りが記号を記憶に刻み込んでくれます♪

2グループに分かれて出発。町中のどの道を通っていくか各グループで決定。IFさんチームは距離は少し長くなるけどシンプルな大通りを選び、M&ITさんチームは、ショートカットコースを選択。

HWTの公式ルートは住宅地の中を抜ける設定になっているのだけど、このあたり家の建て替えや新しく宅地化されるところがあって行くたびに景色が変わって道迷いしやすいのが難点。

3人が選んだショートカットコースは、軽車道というには細いけど用水路に沿った道は宅地に変化があってもきっと変わりそうにないしっかりした道。

この道おススメ(≧▽≦)

登山道入り口に設定してある「2」の地点に向かう分岐。一車線の道路からいったん軽車道に入り、そして徒歩道へ。地図記号通りの道が展開しています。

地点2。ショートカットコースチームが先に着く、予想通り!

冷え込む季節。今日はITさんのミニ講座は「山登りに適した服装」がテーマです。本題はお昼休憩時に予定していますが、歩き始める前に低体温症への実践対策として、低体温症になる前の兆候やグローブの活用などレクチャーいただきます。

現在地での気温は7度程度。標高差から山頂の気温を予想、そして風の強さから体感温度を予想し、温度調整の必要性をイメージして、登り始めます。標高412.7mの木ノ宗山。HWTの中では1山1コースでパッと見楽そうに感じるけど登ればなかなかの急登続き。汗がにじみます。

銅鐸出土地着。
「ここって地図に石碑の記号があっても良くない?」と話すと、「石碑ではなくてまんま石ですよ」と返ってきて、なるほどひとつ勉強になりました!

銅鐸分岐に到着!「皆さん、ここがどんな場所かご存じですか?」と問うと「湾岸の聖地?!」と返ってきます(笑)

エキキタコースのゴール、つまりHWTのゴール地点です。先日ニセコトレイルのTさんもここでゴールを飾られたばかり♪

入門講座にとってはロープ訓練の聖地♪急こう配の下りにエバンスノットを使って補助ロープを設置。エイトノットでこぶを作ってより安全に下り、登る訓練。

設置するときにロープを踏んだりまたいだりしないよう手先だけでなく周囲の状況にも注意を払います。

訓練はひとりずつ。待機中は復習したり何度も反復訓練。新しい結び方を教えてもらうのも楽しみです♪

いつも訓練でお世話になっている松の木の根元が少し緩んできていてました。
自分で設置する場合も、設置してあるロープを使うときも、使う前には必ずロープの状態や安全を確認したうえで使うことを再確認。

IFさんから「石は引っ張ってはダメ、緩んだ石をつかんで引っ張って落石になれば大事故に繋がる可能性があります。」「引っ張らず押し込むようにするほうがまだ安全」と補足いただきました。

大仕事を一つやり終えて、山頂へ。「ここから急登」の看板に「えっここまでも急登だったのに?!」なリアクションは木ノ宗山のお約束です♪

ひーひーふーふー登っていると後ろから賑やかな声が。

湾岸覇者チャレンジ中のゆるゆる湾岸部の皆さまでした(≧▽≦)お昼前とはいえ、No6だけじゃないに違いないと聞いてみると予想通り「今日はNo5の瀬野スタート」と!山頂で休憩されるかな、おしゃべりできるかな?!と写真だけリクエストさせていただいたけど、山頂にはもう影はなく、疾風のように駆けて行かれてました!

思わぬ再会にテンション上がりつつ、最後の急登でもう一つのロープ訓練。

段差が大きく、しかも手をかける場所がなかったり足場が狭かったりする箇所では、スリングを使うと簡単にサポートができます。長いロープがなくても、1人1本のスリングを数人が持っていれば繋げてロープ代わりに。スリング無しとスリング有りで登り比べてみて、安心感を確認、「登りやすいです!」

お昼ちょうどに登頂!山頂からは西方面がよく見えます。あの山この山、ふもとや団地の形から山名を確認しながらお昼タイム。

皆が片付けをしている傍らでITさんが店開き♪レイヤリングを、現物を見せていただき触らせていただきながら学びます。字面で学ぶだけではないITさんのミニ講座は、これから装備を揃えていく方にとってとても有意義で大好評です!

こちらはMさんのニューアイテム、高度計!
現在地を正確に知るために役立ちます!

いよいよ下山。「さてどこから下るでしょう?!」山頂が二段になっていてパッと見下山口が見えない木ノ宗山。コンパスを合わせて、コンパスに導かれつつきょろきょろ。

見つからず不安になるけど、そんな経験を学びの場でしておけばきっと実践で思い出し役に立つから大いに迷っていただきます。標識などの設置物に着目することも学びました♪

「下山路は地図では勾配が緩やかに見えるけど、地図は嘘をつかないですか?」と質問。

歩いて確かめます!

登りは山の南側、日当たりの良い尾根道を登ってきましたが、下りは東から北側へ。一気にひんやりとした空気に包まれます。えぐれた道に落ち葉が堆積していたり、雨が降らなくても湿っぽい粘土質の道はどこも滑りやすく神経を使います。

喉は乾かなくても集中力が切れる前に休憩を取って気持ちを整えなおして長い下りに臨みました。

北東に向かう尾根道が、北、そして北西に進路を変える6の地点も、地形を見ながらコンパスで道の方向を確かめながら、前後10mの範囲内でいつ「ここです!」宣言をするか迷うくらいの精度でばっちり正解!「すごいすごい」と連呼(≧▽≦)

時にしりもちをつきながら無事下山。
勾配は登りほどにはないけれど、地図を丁寧に見れば、等高線が緩やかな個所と詰まった個所とあり、「やはり地図は嘘をつかなかった」よう。

時にしりもちもうまく使いながら全員無事に下山。

無事下山

楽農小屋への道は、あれ、朝と同じく水路と軽車道が重なっています。

このコース、「水路&軽車道に始まり水路&軽車道に終わる」と新発見♪

楽農小屋は今日もUさんが火鉢で部屋を暖めて待ってくださっていました!
「こちらがおなじみ楽農小屋のUさんです」ブログを見てくださっている方々の「おぉ」っとにっこり嬉しい反応(≧▽≦)

駆けつけウェルカム石地みかんをいただき、中へ。

楽農牧場を紹介くださるUさん

山中は冷え込んだため、小屋をお借りして暖まりながら「遭難事例」のレビュー。低体温症の事例が、夏場の暑い時期に多発していることに着目していただき、標高差および風速からの体感温度の予測と温度差への対策、装備の大切さを再確認。

火鉢に温まり、熱々の甘いぜんざいにおなかから温まり、今日もUさんの温かさが沁みました(≧▽≦)!

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山歩き入門講座が終わり、メンバーが入れ替わって続いてはワカン装着訓練。

T会長からは、事前の訓練の大切さについてレクチャー。
雪山では最初からワカンをつけて歩くわけではなく、必要性が生じたタイミングで雪の中で装着する。不安定な体制で手がかじかみ、まごついてしまうと、手慣れている仲間を待たせることになる。慣れない人は焦り、慣れた人はイライラしてしまったりなどの余計なリスクを軽減するためにも事前の訓練はとても大切、と。

いざやってみると、今日練習できてよかった!と、全員が納得!
あとはそれぞれ練習するだけ、とひと安心です。

小屋に入り円座でたっぷりと歓談を楽しみ、解散。
Uさん、今日も、お世話になりましたm(_ _)m!!

入門講座、
ワカン装着訓練にご参加の皆さま、寒い中お疲れさまでした!

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10月から新たにスタートした「山歩き入門講座Ⅴ」も残すところあと2回となりました。
山歩きを始めたい方、山歩きの仲間が欲しい方、山歩きの基本を実地で身に着けたい方、ぜひご一緒しましょう(^o^)/体験受講を受け付けています。

【募集中!】山歩き入門講座第5期生 2024.10~2025.3開講

*開講期間:2024.10.1~2025.3.31(全6 回開講)※1人でHWTを歩ける知識と技術の習得を目指します
*開講日:毎月 1 回 第四日曜日
【今後の予定】
2/23-武田山
3/23-灰ヶ峰 

次回NS講座は来春4月に「山歩き入門講座NSⅢ」がスタートします!

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