7/27(日)ゴールは「スイカ」待つ楽農小屋へ!真夏歩きを実践訓練!山歩き入門講座Ⅵvol.4木ノ宗山

山岳界講座史上においては画期的な「 MAN(講師)TO MAN(受講生)制度」にて、「HWTを一人で歩ける知識と技術の習得」を目指す「山歩き入門講座」 。

第6期は新たに6名の受講生を迎えてスタート!山歩き入門&NS講座の修了生は「研修講座生」として講座に参加し、再学習&技量の維持、向上を目指します。

7月27日(日)、第4回は受講生4名(欠講者:6期生2名)!講師&アシスタント4名見学生1名研修生1名の計10名!HWT広島コースNo6の木ノ宗山が舞台!

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9時、広島コースNo6のスタート地点、福田消防署横のファミリーマートに集合。酷暑が続くなか、暑さ対策を万全に臨む皆さまですが、まさかの車の故障で到着の予定が見込めず参加が叶わない方も(T_T) 想像を越える暑さの影響がどこに現れるかわからない、と、心の手綱を引き締めます。

ここから登山口までは600mほどの町歩き。入り組んだ住宅地のなかの軽車道を通るか、遠回りでもシンプルな2車線道路を通るか、それぞれの判断でコースを設定します。町歩きでは「地図記号」が役立つため、買い出しを済ませ、駐車スペースの日陰の一角をお借りしてささっと地図記号の復習をします。

9時40分、マンツーマンの4班に分かれて出発!

ようやく本講座に参加できたHさんは、体験受講や勉強会の時の記憶を手繰り、コンパスの使い方から復習訓練♪選んだ道は、水路沿いの軽車道。この辺りは住宅地の建て替え新築が多く、来るたびに風景が変わっていることに驚くのですが、この水路沿いの道は変わることなく安心して歩けます(≧▽≦)

順次、登山口に到着。
講座らしく、あえて住宅地のなかの難関コースを選んだチームもあります♪木陰でひと息つき、ここから本格的な山歩きへ。

鉄則は、「10分歩いて木陰で小休憩」。こまめに休憩を取ることで、からだにこもった熱を逃がし、適度な量、タイミングで水分および栄養補給できます。

水分補給は、「喉が渇いた」と感じる前に!「喉が渇いた」と感じて一気に飲むと、おなかがたぽたぽになるだけでなく、吸収が間に合わなかったり排出が促されたりするリスクが高まってしまいます。スマホのアラームをセットして、スタートです。

登り始めて10分後、休憩しようとした先に「銅鐸出土地」の案内が見え、そこまで進むことに。ぎゃっ、日陰がない~( ;∀;)

雲一つない青空は写真映えはするけれど、陽ざしが直撃して休憩のつもりが消耗になってしまいます💦日陰を求めて数メートル登り、改めて眺望と休息を堪能。

次の休憩で「分岐」到着。エキキタコースの三田ケ峠と木ノ宗山山頂の分岐です。
Hさんチームは、標高差約150mを、休憩を除いて約20分強の所要時間で登りました。暑いなかの登りはとにかく「消耗しない」ことが重要。途中息が上がりそうになったため、少しペースダウンを伝えます。

分岐に着いた順に、奥の日陰に移動してザックを下ろし帽子を取り、背中や頭を風で涼ませます。冷菓を配ると首元に当てる方も。消耗を防ぐためにこまめなカロリー補給も大切です。

しっかり休んで元気を取り戻し、ロープ訓練へ。三田ケ峠への急坂を使って、ロープの設置とそのロープを使って下り登りをひとりずつ実践します!

エバンスノットの瞬間に、コブ警察登場(≧▽≦)

設置するときはまず、自分の足場が安全なことを確かめて作業に取り掛かることを強調して伝えます。
また、木にロープを設置したあと適度な間隔で滑り止めのコブを作る際に、ついつい後ろに一歩下がろうとしてしまうため、設置中は安全を確認した足場から動かないことを再度確認します。

★今日の熱中症対策!

ファン付きのベスト。数か所ついていて、ファンが回っている周辺はひんやり♪
訓練を見学中も陽ざしを遮るべく、講師Kさんのザックからは日傘が登場!

順番待ちの間は猛特訓♪

お休みが続いたHさんも、順番待ち中の特訓監督のKさんがそばではらはらと見守るなか、猛特訓の成果あって難なく設置!

マンツーマンの講座スタイルだからこそ、一人一人の進捗に寄り添うことができるのが嬉しい♪

全員がロープ実習をクリアしたのちは、木陰でT会長によるミニ講座。

遭難事例から、「夏場の低体温症」「標高差による気温変化や風速による体感温度の変化の影響の重大さ」を学びます。

また、遭難の大きな原因の一つである「道迷い」を防ぐために、
・スタート時間
・次の目的地までの予測所要時間
・次の目的地までのコース特徴(地形)予測を確認。
予測と実際を照合しながら、「ルートがあっているか」「行き過ぎてないか」判断していきます。

また、多発する熊にまつわるニュースに伴い、熊スプレーを携行することが増える事態に備え、熊スプレーの取り扱いについての注意事項を、経験談をもとに詳しく紹介しました。※この熊スプレーの取り扱いについては、また別途機会を設けてお伝えしていく予定です。

★熊スプレーの安全キャップは絶対になくさないこと!
★安全キャップが外れた状態の熊スプレーは凶器ともなる!
★いざというときに安全キャップをすぐ外して噴射できるよう訓練が必要!
★しかし携行中の誤射を防止するため、キャップの装着は必須!!

座学でお伝えしたいことは山ほどあるけれど、ここで12時を迎えたため区切りをつけて残すところ標高差約130mを登っていきます。
今日はここまでのT会長はみんなを見送り三田ケ峠に下山。

木ノ宗山名物「ここから急登」の看板♪

いままでじゅうぶん急登。それを踏まえて「ここから急登ってどんなよ?!」とは誰もが思い、あえぐ瞬間。

しかし、これを登り終えたらお昼休憩!

12時45分、順次登頂。

待望のお昼。少ない木陰スペースに身を寄せ合い、お昼を広げます。
ミニ講座で聞き足りなかったこと、この夏のそれぞれの山行の思い出など話は尽きません。

集合写真を撮って、下山へ。
さてここで皆さんに嬉しいお知らせ(≧▽≦)

木ノ宗山下山口「下深川」と言えば、HWT交流の場としていつも皆を迎えてくれる「楽農小屋」さん。その楽農小屋のUさんから、朝、「凍らせたスイカが待ってるよ」とご連絡をいただいていました。

それを伝えると、暑さに溺れそうだったみんなの目が「キラキラ✨」!「スイカ♪スイカ♪」と連呼。元気百倍です(≧▽≦)

さて下山。木ノ宗山の山頂は広く、2段構えになっています。ほぼ360度の眺望が楽しめ、あちこちキョロキョロしていると、山頂あるある問題に直面します。

「どこから登ってきたっけ?」「下山口はどこ?」

講師&アシスタント陣にはあらかじめ、「ノーヒント」をお願いしておき、初参加のHさんを先頭に講座生の皆さまがコンパスが示す方向をあちこち探索。

難なく発見!下山開始。降りはじめ直後、急勾配急カーブに向けて、「者間距離を開けましょう」を確認。

下山路での「現在地確認ポイント」は、目立った分岐などがないため、地形と所要時間が重要な決定要素となります。ミニ講座で学んだ判断のポイントを思い出しながら実地訓練。

Hさんが大きなカブトムシを発見!

2つ目のチェックポイントも地形を読み、道の方向が変わる瞬間をコンパスで確認しながら皆で「ここです!」。

下りは日陰で時折風も通り、登りに比べれば格段暑さのダメージは少ないものの、斜度のきつい箇所もあり、また、滑りやすい箇所も多々。時折前後でしりもちをつく姿が見え、消耗の蓄積を感じます。

疲れが出る下りで先を焦ると事故のもとです。「喉が渇く」訴えはないながらも、登りと同じく「10分小休憩」を徹底します。

14時40分、下山。

Uさんには15時半頃の下山を伝えていましたが、急ぐこともなくスムーズに下山。養老橋を渡る頃再び強い日差しにさらされ、ゴール前の「もうだめ~」な心の叫びを聞き、楽農小屋へ!

風が通る日陰に椅子を並べて冷たいスイカ、お茶を並べて待ってくださっていたUさん。
椅子に腰かけるとぐったり💦。

挨拶もそこそこにスイカに歓声、いただきます~(≧▽≦)

凍ったスイカをほおばります。
スイカは甘さがギューッと凝縮されていて、「こんなに甘いの初めて~」。「冷たい~」「美味しい~」の連呼。お塩がまたさらに、美味しさと塩分を増してくれます!

外気温38度?!
そうは思えない涼しさ!
さらにUさんが冷蔵庫から保冷材や氷を出してくださり、ほてった身体を冷やします!

大きなタッパー2つにいっぱいの凍ったスイカをぺろりと平らげてしまうと、次はフレッシュな採れたてスイカ!
そしてキンキンに冷えたトマト!さらにお塩を振って…!!

大満足して生き返って放心、、、(≧▽≦)
「はぁー」「ふうぅー」を繰り返しながら、ようやく雑談。

「命のおもてなし」に
「ここは楽園小屋」「天に召されました」とつぶやくSさんに全員がうなづきます。
Uさんへの感謝の声が終わりなく続きます。

最後はまさかの「お土産くじ引き!」

狩留家の特産「狩留家ナス」をいただきました!!

Uさん、本当に本当にありがとうございましたm(_ _)m!!!

きつい山行では、待っていてくださる方の存在が本当に支えになり、また、旬の食べものが身体に染み渡り、元気を回復させてくれることを強く強く感じました!

元気を取り戻し、数名は上深川駅まで「湾岸覇者コース」踏破に向かいましたよ!

酷暑のもとでの「真夏の山行」を学んだ講座は無事に終了。
皆さまお疲れさまでした!!

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「山歩き入門講座Ⅵ」の体験受講を受け付けています。
山歩きを始めたい方、山歩きの仲間が欲しい方、山歩きの基本を実地で身に着けたい方、ぜひご一緒しましょう(^o^)/

山歩き入門講座第6期生 2025.4~2025.9開講

*開講期間:2025.4.1~2025.9.30(全6 回開講)※1人でHWTを歩ける知識と技術の習得を目指します
*開講日:毎月 1 回 第四日曜日

【今後の予定】
8/24ー武田山
9/28ー灰ケ峰 

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☆市民の市民による市民のためのトレイルである広島湾岸トレイルは皆さまの寄付(ご厚意)と社会奉仕活動により維持・開発運営されています。

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