11/18(土)山歩き入門講座(NS講座含む)の研修&交流会(修了式含む)を紅葉の三瀧寺~宗箇山にて開催しました!
8時55分、JR可部線三滝駅に集合!
天気予報は前日は9時ごろまで少雨。当日朝になり降雨時間が後ろ倒しになり10時頃まで少雨。ところが準備を始める6時頃はまだまだ強い雨が降っていて、「ほんと開催するの?!」な不安もよぎりながら集まった皆さん。
イベントの場合などでは、降水確率が高い場合早めの中止順延判断をとっていますが、講座となるとまた判断は異なってきます。昨今多発している、予報を覆す局地的豪雨などを鑑みるに、「雨予報がない時だけ登る」と決めていても雨に見舞われる可能性は拡大しています。「備えあれば憂いなし」。講座で実地訓練しておくことで、不慮の事態に対応する知識と技術を習得する、そのために、少々の悪天候でも講座は実施、むしろ、あえて実施する。
そんな背景のもとに「前日午後7時の日本気象協会の天気予報で、翌日9時~15時の降水確率が50%以上の場合、中止とします。但し、降水確率が50%以上であっても降雨量0mmの場合は実施します。」との判断基準を共有。当日を迎えました。
8時55分の集合でも、空はまだぶ厚い雲に覆われています。
三滝駅のホームの屋根の下を使わせていただきましたm(__)m。ベンチを避け、JRの利用者の邪魔にならないように、、、m(__)m
入門講座NS修了の御三方へ、記念品贈呈!
IさんIさんSさん、良く頑張られました!
こちらの御三方は、NS講座までを修了され、今後は、「研修生」として講座のサポート側の立場で学びを深めて行かれます!
雨が小降りになるのを待つ間、本日のテーマの一つ「遭難事故の実例から学ぶ」に着手。事例を読み上げ、「なぜその事故が起こったか?防ぐにはどうしたらよいか?」意見を交わし学びを深めます。
空の様子を見ながら、後半は残し、歩行開始。
三滝寺着。
山行研修スタートです。
往路のお題は「地図みちゃだめよ」。
標識などがしっかりしているポピュラーな山であれば、登山口と山頂の位置関係を事前に確認しておくことで、登山口や分岐で標識を確かめ&コンパスで方角を確認しながら歩くこともある程度可能です。
地図忘れた…そんな不慮の事態に備える実地訓練、
「地図なし歩き」。
ルートも、入門講座で歩いたのとは異なる、いわゆるBルートを選んでいます。
先頭は、このルートを歩いたことがないSさんTさんのお二人に白羽の矢が立ちました♪
第一の関門は、224.0峰と宗箇山への分岐。
登り始めた箇所と宗箇山頂上の関係性を理解していないと迷うはず…♪。
「講座でこそ迷う経験を!」
T会長の思惑は、標識によって打ち砕かれましたが、先頭を歩いたSさんはすでに登山口でこの関係性を予測されており、スタート地点ですでに第一の関門・課題をクリアしていたという嬉しい誤算♪
途中、舗装路と山道の分岐に惑わされる瞬間はあれども問題なくクリア、着実に宗箇山に向かって進んでいきます。
立ち休憩とあわせて本日の講座のメインテーマその2,熊対策。
雨除けのため、T会長のレインウエアで大事大事された手提げ袋から出てきたのは音だけクラッカー!
昨今多発している熊被害情報を受け、熊対策研究に余念がないT会長。
3000回熊に出会い、9回襲われた方の経験談からこれは!と思う対策を実践してみます。クラッカーはその一つ。
銃の爆裂音にも似たクラッカー音。熊が忌避するもののひとつとして挙げられています。
全員がひとつずつ手に持ち、一斉に糸を引いてみました!
あわせて、山行には必携グッズのひとつでありながらめったに鳴らすことがない「ホイッスル」も。皆であわせて吹けば相当な音が出ることを確認。
ホイッスル、音だけクラッカー、いずれもやたら鳴らしては「救助要請」と間違われる可能性があるので使用には注意を要しますが、いざという時のためすぐに使えるよう、携行場所、動作確認の必要性を実感しました。
岩場からの眺望で元気をチャージし、最後の登りをクリア。
登頂すると、真っ白な雪をかぶった案内板が待っていてくれました(*^^*)
いつも素敵な写真をたくさん撮ってくださるIさんと一緒にぱしゃり♪
まずは修了式。
修了認定の缶バッジを授与!
入門講座NS(Next Stage)の修了証は同じデザインのゴールド版!
今日ご参加できなかった修了者の皆さまにもお渡ししていきますので楽しみにしていてくださいね♪
続いての「お楽しみ抽選会」。
外れくじの手書きのコメントにT会長の思いやりがいっぱい…♪
続いて「遭難事故の実例から学ぶ」の後半へ。
つい先日発生した、「上深川鬼ヶ城山」での遭難事例、また、2017年9月13日、北海道幌尻岳の事故については、同じ時期同じルートを歩いたIさんから地図を辿っての詳細の解説をいただきました。
なぜ事故が起きるか?頭で理解していることと実際その場で判断することとの乖離を含めて、わが身に置き換えて検証。
夏山では熱中症と低体温症、真逆のリスクに同時に備える必要性など、これまで学んで来たことを振り返り、視野を広げて学びを深めました。
帰路は、普段は登りで使うAルートを逆に進みます。
先頭は同じくSさんTさん。分岐を確かめながら現在地を確認して進みますが、「地図に載っていない分岐」の罠に惑わされ、特徴的な地形のポイントを見極めるお題は空振りしてしまい、悔しい想いも。
とはいえきっちり三瀧寺まで一行を引率してくれ、お疲れさまでした!
下山時にはすっかり晴れた空。
境内の秋景色を堪能し、研修会は終了!
その後は三篠公民館に立ち寄り、横川で懇親会。
悪天候へ&低体温症への対応から熊対策、地図なし山行、想定内外の学びのお題にじっくり取り組んだいちにち。
皆さまお疲れさまでした!
*****
☆市民の市民による市民のためのトレイルである広島湾岸トレイルは皆さまの寄付(ご厚意)と社会奉仕活動により維持・開発運営されています。
広島湾岸トレイルの公式SNSへは、画面下のアイコンからアクセスできます(*^^*)
★HWT広島湾岸トレイル全踏破&全走破(WALK&RUN)速報はこちら↓↓↓