山岳界講座史上においては画期的な「 MAN(講師)TO MAN(受講生)制度」にて、「HWTを一人で歩ける知識と技術の習得」を目指す「山歩き入門講座」 。第3期2回目は、新たに今回からご受講の1名を迎えました!
また、山歩き入門&NS講座の前身である中級登山講座修了者は「見学」として講座に参加し、再学習&技量の維持、向上を目指します。
どんどん厚みを増すHWTの山歩き講座。
今回は、受講生7名、講師&アシスタント3名、見学生1名の計11名でスタートです(^o^)/
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8時55分JR三滝駅集合。
点呼を行い、室外座学でいつもお世話になってる公園に移動します。
実地訓練の前の恒例の「地図記号」の確認、そして前回の復習、地図とコンパスの使い方、地図の見方。
等高線から読み取れること、そして今日のテーマは「尾根と谷」。
歩行ルートの箇所箇所で「ここは尾根筋か?谷筋か?」を確認する予定のため、地図上の224.0峰を例題に尾根筋と谷筋を学びます。
入門講座では、
毎回、前回までに学んだことを反復訓練しながら、新しいテーマに取り組んでいきます。
今回は、
安心安全に山歩きができるようになるための重要なスキルのひとつ、
「自分の歩行速度を知り、自分のコースタイムを計算できるようになる」ことに着手。
距離と標高差から計算する歩行速度。
まずは距離から算出。
公園をスタートする前に、次の目標地点にコンパスを合わせ、距離と予想時間を出します。大忙しの実践訓練開始!
三瀧寺に向かう小川沿いの道は紅葉と山茶花が美しいコントラストに彩られていました!
じっくり堪能したいシーンの数々を、せめて写真に収めながら学びに集中!
三滝駅から公園、公園から三瀧寺、そして境内と、幅広の二重線、二重線、一般線、点線の二重線と、道を表す線が変化していき、現在地を知る手がかりになります。
3チームがそれぞれ受講生を先頭に歩いていくものの、他のチームが立ち止まっていると「え?何?なんで停まっているの?」と気になります。
「私たち、なにか見落としているかしら?」
地図を何度も見返し、
コンパスを確認し、
自分が信じる道を進みます。
山道に入ると途端に記号の手がかりが減り、地形が現在地を確認する大きな手掛かりとなります。
谷筋が、ふたつの谷筋に分かれる箇所をばっちりとらえ、竹林を進む一行。
斜面に沿って細い道を歩く箇所ではストックの使い方を、
ひとつの地点に到達し、次の地点にコンパスを合わせる時にはその地点を見分ける特徴をイメージすることを。
ひとつのことを学ぶときはそれに集中し、振り返っては学びの点を繋げて線にしていき…
宗箇山登頂!
紅葉シーズンたけなわ、登山シーズン到来、
山頂は大賑わいでした(≧▽≦)
おひる休憩を取りつつ学びの会話を交わしあったり、
HWTのロゴを身に着けていた私たちに注目し声をかけてくださる方々もあって、
HWTのPRをさせていただいたり情報交換したり、なかなか忙しいランチタイム♪
眺望が開けた山頂で、一歩進んだ地図とコンパスの使い方を実演。
20万分の一の地図、広島の東のランドマークである「絵下山の電波塔」、西は「宮島」を目視できる目標物として、現在地を特定します(2点交差法)。
「手品を見ているみたい?」な反応でしたが、
地図とコンパスが役立つイメージが膨らめばOK!今後順を追って訓練していきます!
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下山時には、
距離に加えて標高差も歩行速度の計算に加味します。
頭はパンパン(^^;
宗箇山のお約束、
地図には載っていない、3本の道から1本を選ぶ分岐問題に、
往路と帰路で頭を抱えつつもなんとか237峰(高峠山)に向かって南下するルートへ進んでいきます。
送電線と道が交差する地点に到達。
朝いちばん、地図記号で格闘する最中に出た質問「送電線ってなんの役に立つんですか?」の答えを現地で学びます。
送電線が「かくん」と曲がる地点。
こんな風に特徴的な地点は、現在地の特定に大いに役立ちます!
送電線と並行して走る道を辿って237.0峰(高峠山)へ。
その先の眺望ポイントへ。
来春キックオフするサッカースタジアムは、もうその姿を現しています。
本日最後の課題「ロープワーク」の実習。
いつでもどこでも迷わず手が動くまで何度も反復練習。
そのため種類を絞った結び方は「エイトノット」「エバンスノット」の2つ。
それを使って、足場が悪い急勾配を上り下りする実地訓練。
「足をしっかりと踏み、下半身を安定させることが大切」とIさんがお手本を見せてくださいます。
「それを怠ったがためにロープに振られて転落した現場に居合わせた」体験談は、訓練に臨む意識を高めてくれました。
歩いた距離は5kmに満たない短い行程のなかで、学びがぎっしりの濃いいちにちもいよいよ終盤。
ゴールのグリーンセンター入口まで、各チーム先導者を決めて進みます。
公園内はいろんな道が交錯していてどの道を通るか迷う面も。
目標地点に合わせたコンパスに連れて行ってもらってゴール!
一言ずつの感想をシェアし合うと、
「次回までに反復練習します!」
「少しずつ本格的な山を目指したい!」
さまざまな意気込みが聞かれ、頼もしい(≧▽≦)!!
次回は海を渡って似島へ。
「地図に道はあるけど道はない」
「道はあるけど地図に道はない」の実地訓練!
地図がくしゃくしゃになるほど握りしめ、穴が開くほど確かめて進みますよー!
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★体験受講できます!:現在開講中の山歩き入門講座Ⅲでの「体験受講」受付中 !
◎今後の日程:12/24(日)似島202.8峰&76峰、1/28(日)木ノ宗山、2/25(日)武田山、3/31(日)灰ヶ峰
◎受講料:3,000円 / 回
◎天候等により日程を変更する場合があります。当HP内イベントカレンダーにてご確認ください。
ご参加をお待ちしています!
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