山岳界講座史上においては画期的な「 MAN(講師)TO MAN(受講生)制度」にて、「HWTを一人で歩ける知識と技術の習得」を目指す「山歩き入門講座」 。
山歩き入門&NS講座を修了した「研修講座生」、本講座の前身である中級登山講座修了者は「見学生」として講座に参加し、再学習&技量の維持、向上を目指します。
1月は、受講生5名、講師&アシスタント4名、研修講座生1名、見学生2名の計12名でHWT広島コースNo6木ノ宗山が舞台です!
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9時、ファミリーマート福田七丁目店に集合(^o^)/
お買い物、トイレ休憩、駐車場の片隅を使わせていただき朝の挨拶、からの、登山口に向かって3班に分かれていざ出発!
登山口へのルートは班ごとにおまかせ。入り組んだ住宅地のなかを抜けても良し、少し距離は長くとも大通りを使ってシンプルなルートを選んでも良し。
登山の第一の関門は登山口を見つけることでもあるので、ここで迷うのは大きな糧となるはず。チームメンバーの試行錯誤にまかせて講師アシスタントは黙ってついていきます(*^^*)
「あれ?なんで?!」スタートした順番とは入れ替わりつつ全班無事到着。どのルートも正解!
すっきりしない空模様の下、じっとしているとじわじわと冷えてくるため足を動かしながら恒例の「地図記号」!
そして、低体温症を防ぐための基本知識、標高が上がった時の気温の変化、風速による体感温度の変化、いざという時の対応を頭に叩き込みます!
いつも通り、コンパスを合わせ、標高差や距離から次の目的地への予想到着時間を算出し、歩行開始。
班の最後尾を歩く草刈隊長と広報M。皆の進捗を見ながら、先日の整備時にはなかった倒木を目ざとく発見、対応。受講者のOさんも積極的に対応に参加してくださり、HWTらしい講座風景♪
適宜休憩をはさみながら、分岐に到着。ここはエキキタコースとの合流地点でもあります。地図で確認。
三田ヶ峠に下る側は傾斜がきつく、ロープ訓練にはうってつけ。
2か所に分かれて、ロープの設置、コブを作り、ロープを使って下り、登り返し、ロープの撤収までの一連の流れを全員がひとりずつ実践します。
「設置する際の足場の安全をまずしっかり確かめて」と注意喚起しながら訓練開始。
自信がない箇所は「なるほど」と身体で納得するまで繰り返し練習します。
続いての急登では、スリングを活用。
パーティのなかに10mとか20mのロープがなくても、全員が、ひとり1本のスリングとカラビナを持っていれば繋いでロープ代わりに使えます。
聞いてイメージできることも、実践すると理解は体感になり習熟度が格段にアップ♪
訓練で気がまぎれつつもここの急登はなかなかのもの。
先ほどの分岐で着込んだ雨具の下にうっすらと汗をかきつつおひるちょうど、木ノ宗山登頂!
眺望を楽しみ、20分のランチタイム!
福田での集合時間からアッという間に3時間が経過。学びに集中していると時間が経つのが早いー(@_@)
休憩の途中で、ランナーさんが駆け上がって来られました!歩いてもひぃひぃはぁはぁ…、「トレランの方々はここを走って登るんだよね、、、」と話していたばかり。
と、声をかけてくださったのは湾岸覇者チャレンジャーであり広島湾岸トレイルランにエントリーされているTさん!先日も整備中にお会いしたばかりで、今日も小雨混じりの冬空のもと試走されていてほんと、すごい、頭が下がりますm(__)m 頑張ってくださいーと精一杯のエールを送ります(≧▽≦)
そして私たちも講座の後半に突入します。
スリングを使ってチェストハーネスを作り、危険個所に設置してあるロープを活用して安全確保の訓練。TPOに合わせたロープワークは、安全確保によって安心感がぐっと増すことを実感させてくれます!
この間にも、コンパス、標高差と距離による目的地までの到着予測計算は怠りません。皆さんが目に見えて慣れていかれる様子が頼もしい限りです!
山頂から少し下って頃合いを見計らい、熊対策の実演。
先日整備時に試してみましたが、今日は10個の音だけクラッカーを一斉に鳴らしてみる&音花火の火薬銃の実射。
メンズが「懐かしい♪」と口を揃える音花火の火薬銃(プラモ)が百均で販売されていて、1セット約800円で購入したT会長が無念を口にしていましたよ。気になる方ぜひチェックしてみてくださいね。
小雨が止んで青空がのぞき始めたので、このままここで立ち講座。「遭難事例から学ぶ」。研修生のIさんが事例をひとつずつ読んでくださり、その原因について意見や感想を述べあいます。
じっとしていると少しずつ身体が冷えてきて、冬山での「冷え」を体感。
例えば道に迷ってビバークする場合は、この寒さのなか体力を維持しないといけないことなどを聞くと、冬山の厳しさを痛感します。心も寒くなりながら下山再開。
登りよりも距離が長い下山路。
ぱっと見、「もっと緩くて楽かと思った」のに、勾配がきつく足の置き場に困ったり滑りそうな箇所もあり「気が抜けなくて大変」な思いで下り切ります。
後続の2班を待ちながらガチで復習する見学生のMさん。
全員無事下山。
お疲れさまでした!
…と、終わりではなく、遭難事例の残り半分を、上深川の楽農小屋さんで学びます。
事故が起きた背景や状況の紹介から、おおよそ原因の見当はつくけれど、いざ自分の身に置き換えた時に最善の判断ができるかどうか?頭ではわかるけど、感情的に「やめる決断」「引き返す決断」ができるかどうか?葛藤を経て、適切な判断と行動をイメージトレーニングするのが事例研究の目的であり意義です。
百名山での事故から目と鼻の先で起きた身近な遭難事例まで多岐にわたっての学び。折に触れ、深めていきましょう!
そしてIさんによる恒例のミニ講座、今回は「マッチの湿気防止」。身近な小物を使って、防災グッズの品質を確保する豆知識は目からウロコで、皆がぐっと膝を詰め寄りました(≧▽≦)工夫の大切さや面白さに気づかさせていただき装備への関心が高まりましたよ。
Iさん、今回もありがとうございます!
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寒いなか、朝から必死に学ぶ皆に暖を取ってもらおうと、火を起こし温かい振舞いを準備してくださった楽農小屋のUさん&福田美化班のTさん&Yさん。
椅子の間に火鉢、
沁み沁みのおでん、
あまーいぜんざいとともに待っていてくださいました(≧▽≦)
火鉢でじっくり焼き上げた銀杏はふっくら(≧▽≦)
仕上げに、Uさんがブロアーで皮を飛ばしてくださいました!
おなかと気持が芯から温まってぱんぱんに満たされ、皆大感激!
道で繋がり、
学びで繋がり、
気持ちで繋がる広島湾岸トレイル。
それを体現してくださるHWTの交流の拠点楽農小屋さん、今日もありがとうございましたm(__)m!!
皆さま今日もお疲れさまでした!
山歩き入門講座Ⅲも残すところあと2回!
ますます熱く学びを深めていきましょう(^o^)/
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次回は2/25(日)第5回。渡渉訓練&索道訓練、山頂までたどり着くかな?武田山!お楽しみに(^^♪
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★体験受講できます!:現在開講中の山歩き入門講座Ⅲでの「体験受講」受付中 !
◎今後の日程:2/25(日)武田山、3/24(日)灰ヶ峰
◎受講料:3,000円 / 回
◎天候等により日程を変更する場合があります。当HP内イベントカレンダーにてご確認ください。
ご参加をお待ちしています!
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☆市民の市民による市民のためのトレイルである広島湾岸トレイルは皆さまの寄付(ご厚意)と社会奉仕活動により維持・開発運営されています。
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