山岳界講座史上においては画期的な「 MAN(講師)TO MAN(受講生)制度」にて、「HWTを一人で歩ける知識と技術の習得」を目指す「山歩き入門講座」 。
山歩き入門&NS講座を修了した「研修講座生」、本講座の前身である中級登山講座修了者は「見学生」として講座に参加し、再学習&技量の維持、向上を目指します。
2月は、受講生4名(欠講者:3期生4名、2期生:2名)、体験参加者1名、講師&アシスタント4名、研修講座生1名、見学生1名の計11名でHWT広島コースNo13武田山が舞台です!
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JR可部線下祗園駅に集合(^o^)/
前回訪れたのは半年前の入門講座時、その後リニューアル完成した下祗園駅であっちこっちとウロウロ…。
改札に向かう入口から、改札の向こうから、三々五々9時過ぎに無事皆集まりました!
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本日、5チームに分かれての完全なるマンツーマン!1チームに至っては受講生1人に研修生+見学生の2人が着く囲み体制(≧▽≦)
登山口までのルートを選択・確認、コンパスを合わせ、所要時間を計算しチームごとにスタートします。
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体験参加のKさんはコンパスの使い方から。丁寧なご指導で定評のあるIさんから説明を受けます。講座は、身に着けることをいちばんの目的にしていて、先を急ぎません(*^^*)
一方こちらは登山口を知るおふたりチーム。
下見ばっちりのMさん、武田山をトレーニングに活用しているOさんは先を急がないけど慣れた歩きでさくさく進みます。
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武田山憩いの森で集合。
この日は朝の気温は低く、上着を羽織って出発。足早に歩いて公園に着いたときは軽く汗ばんで上着を脱いだけど、立ち講座の間にまた冷えそうなので再び上着を羽織ります。
汗冷えのリスクを軽減するために冬場は特にこまめな衣服調整を心がけます。
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今日は、マイナーな谷筋ルートで渡河訓練を予定していましたが、そのルートで災害復旧工事が始まっていたためコース変更。
訓練は臨機応変に適当な場所を見つけて実施することとし、再び5チームに分かれて登山開始。
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先頭を進んだOさんチーム。
「トレーニングでは片道30分で登る」とあって、さくさくペース。
トレーニングは引率登山のための体力づくりとのこと。同行のM、できるだけご本人のペースでとついていくも後半は衣服調整や水分補給のリクエストを頻発しつつ、無事登頂。
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こちらはMさんチーム。
1か月山歩き出来てなく体力が落ちてる方もあれば、最近定期的に山を歩けていて体力が戻ってきた方もあり、3人良いバランスで楽しみながら登頂。
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登りで使ったコースでは、地図上に2つの分岐があります。現地で地点確認をし、その場の標高や次のポイントに向けてのコンパス確認、所要時間の計算したりと大忙し。
チームごとに少し距離が開いていたおかげで、受講生は”ひとり歩き””先頭歩き”を体験することになり、すべてを自分で考え、判断する機会を得ました(*^^*)
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歩き方の癖もしっかり見てもらえて「疲れる歩き方をしてました!」の発見も♪
武田山山頂の絶景が出迎えてくれました(≧▽≦)
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午後いちばんは、恒例の研修生Iさんによる座学タイム。今回のテーマは「登山食」。
毎回、イラストをふんだんに盛り込んで読みやすく興味をそそる資料を作ってくださいます!
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登山でおなかが減る理由に始まり、
エネルギーを作る三大栄養素、
こまめに補給の必要性、補給は「登山中」はもとより、「登山前」に始まり「登山後」までが大切であること、
食欲がわかない時のためへの工夫など、
大切なポイントがA43枚にぎっしり!
さらに今回は、Iさんが最近ツボっているアイテムのお土産まで(≧▽≦)
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Iさん、今回も貴重な学びをありがとうございました(≧▽≦)!!
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いよいよ後半、地図読みの本番はこれから♪
武田山は見どころや名所も盛りだくさんの人気の里山です。
地図には載っていない枝道がたくさん。
皆地図とにらめっこ、、、
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迷った分岐で進んだ先に絶景ポイント「上高間」!
しばしのお楽しみタイム♪
のあとは、引き返して正しいルートへ。
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ここで迷わず正しいルートを進んだ1チームは不安に満ちたまま単独で進むことに、、、。
残る4チームは追いつき追い越されながら団子になって進みます。
設置してあるロープを例に、設置する場合のポイントをレクチャーするT会長。
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上高間から先は、地図上に記載されている分岐は1か所だけど、次から次に、「え?ここは?」なポイントが現れます。
歩くひとが少ないルートでは特に、踏み跡が薄く不安になることも多々。
現在地を確認し、進む方向を判断するためにはコンパスを丁寧に正確に合わせること、これから進むルートの地形を読んで頭に入れてトレースしながら進むことが大切になります。
そんな判断の連続のためか、約1時間の下山路で撮った写真は1枚(;’∀’)
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先行して到着したOさん&T隊長チーム。踏み跡の薄い道を、前後を歩く仲間の姿なく進むのはことのほか不安でしたが、その分濃い地図読み訓練となりました!
さて憩いの森公園で本日のもう一つのメインテーマ”渡河訓練”を行います。
チェストハーネス装着の反復訓練、
朝の立ち講座でT隊長が読み上げたポイントをおさらいしながら準備を進めます。
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渡河する際に、膝より水位が高ければ渡ってはいけないこと、
装備が揃って渡河する際のポイント、
ロープを渡しに行く人、続いて渡るひと、最後ロープを回収する人、それぞれの安全確保を踏まえて訓練します。
疑似体験を深めるために、その状況を想像し、なり切ることが大切!
と、迫真の演技!!
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続くメンバーにプレッシャーがかかるも、そのプレッシャーを跳ね返す迫真の演技が続きます!!
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こういう経験は一生に一度あるかないかだと思うけど、
いざその場に遭遇した時には、体験がきっと活きるはず。
講座は、そんな体験の積み重ねで進んでいきます。
締めくくりは今後のご案内。
4月からはじまる、山歩き入門講座NSのご案内、そして、NS修了後さらに研修生として、講座を運営するリーダーとしての学びを深めていく行程をご紹介します。
「教える側」に立場が変わることで、責任感が増し、学ぶが深まることをお話しくださるIさん。
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今日も、お疲れさまでした!
講座での学びを、今後たくさんの山行を企画し、仲間と安全に楽しむうえで大いに役立つよう、スタッフ一同自分たちもまた学びを深めながら取り組んでいきたいと思います!
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次回は3/31(日)最終回第6回。灰ヶ峰を舞台にビバーク訓練(^^♪
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★体験受講できます!:現在開講中の山歩き入門講座Ⅲでの「体験受講」受付中 !
◎今後の日程:3/31(日)灰ヶ峰
◎受講料:3,000円 / 回
◎天候等により日程を変更する場合があります。当HP内イベントカレンダーにてご確認ください。
ご参加をお待ちしています!
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