5/26(日)既知の道にて新発見♪山歩き入門講座Ⅳ vol.2宗箇山!

山岳界講座史上においては画期的な「 MAN(講師)TO MAN(受講生)制度」にて、「HWTを一人で歩ける知識と技術の習得」を目指す「山歩き入門講座」 。

山歩き入門&NS講座を修了した「研修講座生」、本講座の前身である中級登山講座修了者は「見学生」として講座に参加し、再学習&技量の維持、向上を目指します。

5月26日、第4期第2回!この日は受講生1名(欠講者:3期生1名、2期生:1名、1期生:2名)、講師&アシスタント3名、研修講座生1名、見学生1名の計6名でHWT広島コースNo13オプションコースの宗箇山が舞台!

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集合の三滝駅です。
広島駅方面から下車するはずのおふたりの姿が「あれ?」。
おふたりご一緒にひと駅乗り過ごしてスイッチバックで到着!
「山を歩いていても、おしゃべりしていて分岐を行き過ぎるあるある(≧▽≦)」と、くぎを刺されながらも笑い声いっぱいのスタート!

三滝寺への中間あたりにある公園で「青空講座」です。
4期生のMさんは今日は初受講なので、地図の見方の基本から確認していきます。

「地図を見るときは必ず本を読む向きで」
「方位マークがない場合は、上が北」
「方位マークがある時は△が北」

ついつい地図を回したくなるのを我慢してね、
あ、でも、地図と一緒に動いていい場合もありますよ、と、
「現在地での北と地図の北をあわせて現在地の情報を地図で読み解く方法」!

地図読みの奥深い可能性を垣間見つつ、
基本に戻って地図記号の確認。

そして、コンパスの使い方の基本手順を学んで、
第一の目的地、三滝寺から山道に入ってすぐの分岐地点にコンパスをあわせて出発です!

朱塗りの多宝塔に、ひときわ緑が映えるこの季節!
思いっきり、、、のつもりでも、控えめに撞ける鐘。

三瀧寺を抜けて、砂防堰堤を越えて登山道に入ります。
倒木が目立つエリア。
すり抜けようとしたところに「目標地はどこでしたっけー?」の声かけに、「あれ?」。
少し引き返してみると、尾根をはさんだ2本の谷筋が見えました!

「分岐、ここだったんですね」地図上に描かれた、山頂に向かって北上するルートを確認し、西進します。

緩やかに竹林へと踏み進め、

登って「かっくん」と折れる2つのポイントを経て緩やかな尾根道に入ると、次なる目標は、登山道と交差する送電線!山中で現在地を確認できる貴重な目印です。

高峠山への分岐を越え、これは地図にはない選択問題💦
3本の道があります。どれを行く…?!

真ん中の道は落ち葉が堆積して最近歩いた形跡がないと却下。
右側の道には階段が組んであってOKなれど、
左側の道も整っていてじゅうぶん歩けそう。
で、左側の道を歩いてみることにします。

展望地を経て進むと、先ほど却下した2本の道の出口に出会います。
帰路のために記憶に刻んで進みます。

丸山、大茶臼山方面への分岐の激下りに震撼しつつ横目で見ながら、山頂までの標高差30mを何分で歩くか?計算して予測します。
標高差だけでなく、勾配の緩急、距離も考慮に入れてコースタイムを予測できるようになるために、まずは予測し、結果と対照する、の経験を重ねて行きます。

目標は、いろんなシーンでの、自分なりの歩行速度を把握し、予測できるようになること!そのための訓練は始まったばかりです!

宗箇山山頂到着!

ランチタイムのあとは、「山にまつわる数字」のお勉強タイム。
標高100m登るための所要時間は?
100m標高が上がるごとの気温の変化は?
風速1mでの体感温度の変化は?
そこから、Iさんご自身の、低体温症の体験談。
「寒い」「暑い」と感じた時に、チームの足を止めてでも衣服調整、水分&エネルギー補給したいと声をあげる勇気の大切さ、それを自粛することがより深刻な事態を招く危険性に繋がることなどをリアルに話してくださいました。

集合写真を撮って下山開始!

向きが変わるだけで景色が変わる往路と復路。
「え、こんな道あったっけ?」と見返す瞬間も。
分岐を確認し、237峰(高峠山)に向かいます。
地図上の大きな目印「送電線がかくんと曲がる地点」を目指します。送電線が空中で曲がるはずはないから、その場所には必ず鉄塔があるはず!

鉄塔と出会い、その後は地図通り、送電線に沿った道を237峰へ。
折しも風が吹き始め、天気が下り坂の模様。
もし雷が鳴ったら、、、?!安全と言われる送電線の下でイメージトレーニング♪

眺望ポイントは、三角点がある山頂のもうひとあし先!
曇ってても絶景!!

本日最後のカリキュラムはロープワークの事始め。
3つの結び方をまずは体験。
次回からは、実践訓練。いろんな状況のもとでこれらの結び方を活用していきます!

下山は、グリーンセンターの入り口にコンパスをあわせます。
グリーンセンター内にはアスレチックコーナーなどもあり、たくさんの道が入り組んでいます。このあたりに来るといつも、「知っている道」を進んでしまうけど、「どっち?」コンパスが示す方向にある道を歩いてみました。

冒険橋などを経由せず、直接センター入口方面に降りてきました!

今日の振り返り。
受講者のなかには、百名山を目指している方もあり、また、県外の山々に遠征する方もあり、Iさんから慎重に計画準備行動するようにと重ねてアドバイスをいただきました。

次の機会には、「道迷い」の体験談が聞けるかも!

講座後の感想では、「学んでみて怖くなりました」という声が!
これまでまったく意識せずに山を歩いていたことの危うさを知ったことによる「怖さ」。これから、怖さへの備えや対処となる知識や技術を習得すべく、学びへの意欲を新たにしました!

皆さま、お疲れさまでした!

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山歩き入門講座の「体験受講」受け付けています!

*開講期間:2024.4.1~2024.9.30(全6 回開講)※1人でHWTを歩ける知識と技術の習得を目指します
*開講日:毎月 1 回 第四日曜日
【今後の予定】
6/23-202.8 峰(下高山)&76 峰
7/28-木ノ宗山 
8/25-武田山
9/22-灰ヶ峰 

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