6/23(日)読図講座again!山歩き入門講座Ⅳ番外編@安佐公民館!

すでに第4ラウンドを迎えた山歩き入門講座、これまで中止順延になったのは12月の降雪によった回のみ。雨天での中止は初めて!ついに雨にやられてしまいました(>_<)

先だってのNS講座にならい、受講生の皆さまがせっかく講座の予定を確保してくださっているなら、実地講座で「立ち講座」になっている読図についてみっちり座学でフォローしようと座学講座をご用意。
受講生1名、研修生1名、講師アシスタント2名の計4名が安佐公民館に集まりました!

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ホワイトボードを座席近くに寄せ、スタート!
しかし、地図を折って尾根道を再現したり、
目の前の地図に書き示したりと、距離の近さを楽しみながらの時間となりました♪

「尾根」と「谷」を復習します。
いま歩いている道が、尾根なのか谷筋なのか?尾根から谷筋へ、谷筋から尾根へ切り替わっていく瞬間の見極めは現在地の確認の大きなヒントになります。
その最初の例題が宗箇山。

5月の講座で歩いたばかりのIさんが三瀧寺から砂防ダムを過ぎてすぐの分岐地点を思い出し「ここほんと気づかなかったー!」と現場でのリアルな感想をシェア!

そしてこの日はさらに一歩進んでの読図。T会長から新たなお題です。「現在歩かれている「Aルート」「Bルート」の道が使えない場合、どこを歩く?」

地図にはない新しい別の道を考えるにあたって、現在の2ルート、そして宗箇山全体の地形を紐解きます。最もメジャーである西側の道は距離は長いけど山頂直下の急傾斜を避けていちばん楽に歩けるよう、やはりうまい具合に道がついています。

三瀧寺は滝が流れ落ちている場所だけに、周囲の等高線はかなり狭まっているし、山頂直下も南側、東側とも急傾斜。山頂直下は少し辛抱するとして、少し傾斜が緩そうな尾根道に線を引いてみます。これならどうだろう?と試しにYAMAPを開いてみると軌跡が載っていました!歩くひとがいるという解答ににんまり♪

こちらは蓮華寺山。

尾根と谷の、さらに、どこを歩いているか?尾根のいちばん高いところなのか?山腹なのか?

この場所では小高いピークが閉じた等高線で示されているけれど、等高線の10mの間にも起伏はあって、閉じていない「隠れピーク」を探してみるのも楽しそう、

等高線が狭い、きつい斜面についてる道は、九十九折りのようにして歩きやすくなっているよねetc。
蓮華寺山で歩いた、地図に載っていない道(現在はHWTが提供した軌跡データが国土地理院の地図に反映されています)を、各々地形を思い出しながら線を引いてみます。

地図も持たず歩いた経験、道迷いや、道がよくわからないままアタックした経験をシェアし合うと、迷う箇所にはいろんなテープが貼られていることが多々あり、「テープが必ずしも正しい道を示しているとは限らない」ことがイメージできたり、「迷ったら必ず引き返すこと」の重要性が実感できます。

また、「迷って藪漕ぎ」の危険性については、昨今、クマ、マダニなどの情報が枚挙にいとまなく、登山道を外れることで、まむし、ハチ、なども含めた危険な動植物と遭遇するリスクがぐんとアップすることが容易に想像できます。

 「迷ったら戻る」とあわせて、使う予定だった道が万が一通行できない場合のエスケープとして、「国土地理院の地図上に載っているが今は薮化してるっぽい道」が使える可能性も。そういう道は、「上は茂っているけど足元は茂ってない」ことが多く、「道の真ん中は木の背が低く、昔は刈られていた、歩いていた名残」などが見受けられます。
地図を見て歩くときに、歩く予定はない道でも「この道は歩ける道?」気に留めて確かめてみるのも学びのひとつ。

なんども計測し、自分の歩行スピードを把握しておくことはとても大切

ロストする原因の多くに、「分岐を間違える」ことがあります。
ロストの予防策、というよりも、現在地を確認しながら歩きたい道を歩くために大切なこと、これらを入門講座で反復訓練しています。
・地形をあらかじめイメージしておく
・現在地から分岐への予測時間を出しておく(スタート地点の時間を記録しておく)
・予想到達時刻が近づいてきたら地形に注目して見逃さない

さらに、特に里山を歩く時の事前準備として、地図のスケールを大きくして、目印を拾い、携行する地図に書き込んでおくと役に立ちます。

これから本格的な梅雨シーズンに向かうにあたり、降雨による山道の変化などにもじゅうぶん留意したいと思います。
従来は、目安として 40mm/hで警報、30mm/h で注意報としていましたが、
地域によってその基準値が設定されているようです。
広島県大雨警報基準PDF

掲載サイト
警報・注意報発表基準一覧表(広島県)

登山日当日の天候はもとより、前日までの降雨量などにもしっかりと注意を払い、特にコースが谷筋にあたっているときには歩行可能かどうか事前に検討するとともに、念のため迂回やエスケープルートなどもチェックしておくことで安全と安心が増します。

山という自然の中に身を置くにあたり、
知っておきたいこと、身に着けておきたいことがまだまだたくさん!

皆さま、お疲れさまでした(^o^)/

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4月から新たに「山歩き入門講座Ⅳ」がスタートしています!
体験受講できますよ!
山歩きを始めたい方、山歩きの仲間が欲しい方、山歩きの基本を実地で身に着けたい方、ぜひご一緒しましょう(^o^)/

【募集中!】山歩き入門講座第4期生 2024.4~2024.9開講

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