「HWTを 2,3 人連れて歩けるだけの知識と技術習得を目指す」ことを掲げた山歩き入門講座NS(Next Stage)Ⅱが今春4月@蓮華寺山にてスタート!
5月深入山、6月吾妻山、7月比婆山とまさかの3回連続悪天候予報に見舞われ中止順延( ゚Д゚) そのため、8月からリスケしてのリ・スタートとなりました。
第3回9/8(日)は、受講生5名(欠講者:1名)、講師&アシスタント3名、研修生2名の計10名!吾妻山が舞台です!
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HWTコースを飛び出して高速道路を使って現地に向かうNS講座。道の駅の立ち寄りも楽しみのひとつ。「高野」のアップルパイ大人気♪
行楽客でにぎわっており、友人、知人との出会いに歓声を上げる場面も。
さて、11時過ぎ吾妻山ロッジに到着。準備、いつもの地図記号確認から。山のまっただ中とあり、記号も少なくあっという間に完了。
講座では、「たくさん歩く」訓練に重きを置いていないため、今回も標高約1000mの吾妻山ロッジ前~最高地点の吾妻山1238.4m~烏帽子岩山手前山小屋までの周回と、標高差、距離とも軽度のコース設定となっています。
山行の強度を抑え、地図読み、地図とコンパスの使い方、コースタイムの予測、チームでの歩き方など、頭をフル稼働して学べるように工夫されているためです。
そんな中でもこの日楽しみだったのは「標高1000mスタート」。
連日の猛暑日による暑さ疲れが溜まるなか、「なんならひんやりするくらいかも」と防寒装備を確認して臨みましたが、照り付ける陽射しに歩行開始前から汗ばむ暑さ!
期待が裏切られました💦
3班に分かれ、各班ごとに②の地点を目指すことに。
講師&アシスタントは口出しをせず最後尾をついていきます。
T隊長班はスタンダードコース、T会長班は小高い丘を抜けるコースを選んで進みます。
広報Mのチームメンバーは「近道」を狙って木立の路を抜けるコースを選びました。
可憐なお花を見つけるのも楽しみのひとつ!
第2ポイント。
それぞれのコースから合流。次の吾妻山山頂へは3班とも同じコースを進みます。
先頭班を順次交代し、講座生の皆さまに「先頭歩き」を経験していただきます。
登頂!
2番目の班は、暑さが堪えたチームメンバーをサポートしながら登頂。日傘を提供したり荷物を受け持ったりと男性陣の手厚いフォローにT会長が太鼓判。
「私は見てるだけです♪」
照り付ける陽射しを避けるため、山頂では集合写真のみ撮り、日陰でのランチタイムを目当てに先に進みます。
下山を始めた足元に咲く「この花は?」
「エーデルワイスに似ている…もどき?!」
昨年も確かこの話題が出た、、、きっといつまでも「もどき」と呼ぶんだよな💦
吾妻山から東進するコースはWのように、南進し、折り返して北東へ、再び南進し、折り返して北東へ進みT字の分岐にぶつかります。
方向転換するコースでコンパスを合わせるのに四苦八苦するなか、道は両側から草木が迫りぐっと細くなります。崖側の足元が見えず、草刈隊出動!
なぜ、今ここ草刈隊?!
実は、昨年NS講座で吾妻山を訪れた際、人気の山である吾妻山でも道が藪化していることにショックを受け、万が一次回も状況が好転していなければせめて少しでも道の維持に貢献して帰ろう、と、車に積んでいる刈り込み鋏をあるだけ背負って講座に臨んだのです。
笹薮も健在💦刈って刈って刈りまくります!
山歩き講座のなかで整備体験するなどおそらく、広島湾岸トレイルならではではないでしょうか!?
T字の分岐着。
遅めのランチを取ります。
そして、当初は大膳原キャンプ場まで進む予定でしたが、すでに13時半を回っていることから、進路を断念。ここから帰途に付くことがT会長からアナウンスされます。
15時下山のルールを守るため、予定変更することも大切な学びです。
14時過ぎ。ロッジに向けて、出発。
T会長T隊長の2班の姿がすぐに見えなくなりましたが、広報M班のお2人は入念に地図とコンパスを確認します。この日は、北に向けて歩く、南に向けて歩くが頻繁に入れ替わり、コンパスを合わせる時、地図を回したくなる、回転盤の矢印の方向を真北に合わせることをつい失念してしまう、、、結果進行方向が180度逆転してしまう、の体験を繰り返します。
頭がぐるぐる回って、今何をしているのか?わからなくなる瞬間が多くのひとに訪れる「地図コン」の使い方。
ここで、「習うより慣れろ」とは言ったもの。
反復訓練を繰り返すことによって、手順を身体に叩き込み、手順に慣れた上で理解が重なって揺るぎないものになっていきます。
踏ん張りどころで踏ん張って、納得するまで何度も繰り返します。
ほぼ平坦な道。
「ハイキング楽しんでる感」を堪能します♪
最後は、朝と同じく舗装路派、自然道派と二手に分かれ、
池のほとりで合流。
ゴールのロッジ手前でストップ!
「頑張って下山を試みましたが諸事情により力尽き、本日ここにてビバークすることになりました…!」
それぞれのチームで、持っているものをありったけ使っての「野営訓練」です!。
ビバークする際とても重要なのが「場所」の選定。
一晩過ごすのに適した場所とは?
・長時間座ったり寝そべったりしていられる
・雨風をしのぎやすい
・背後が守れる
傾斜、
その日の風向き、
樹々などの配置、
などの要素を考慮し、班ごとで場所を選んでいきます。
こちらのチームは、大木の脇に設置されたテーブルと椅子を見つけ、活用することに!
風上の隙間をレジャーシートで遮断!
テーブルの下にもぐってみる!
「どうやって潜るん?」
「窮屈よ」
「椅子にもたれたら、あら、意外とゆったり♪」
外から見たらひとの気配がありません(≧▽≦)
一方、「今持っているもの」のなかにツェルトがあればラッキー!
設置し、避難の体験をしてみます!
アウトドアアクティビティに長けたメンバーが、
「ストックをポールとして使う」
「落ち枝をペグとして使ってみる」を実演してくれ、
「必要なものがなくても、あるものと知恵でカバーできる」ことを実感!
「〇〇がないからどうしようもない」問題は、それなりに必要なものを担いでれば解消できることを大いに学びましたよ!
「それなりに」の装備は、登る山や行程にあわせてチームで検討し、分担して背負う。チーム登山の有効性をおぼろげながら少しずつ実感していきます。
本日の締めくくり。
Iさんによるミニ座学講座は「登山中の疲労感を抑えるにはどうしたらいいのか?」
タイムリー過ぎるテーマ!!
意外なアイテム「カルシウム」の重要性について学びましたよ!!
そして、講義のタイミングを慮って山行に携行してくださった試飲に感動!
理論だけではなく、いつも、体験できるものを用意くださるIさん。
五感で体験することで学びが記憶に刻まれます!
いつも、ありがとうございます!
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いやー暑かったですねー!!
とはいえこれが1000m越えだから「暑かった」で済んだ、きっとこの夏。
皆さまお疲れさまでした!
次回NS講座は9/29(日)比婆山です(^o^)/
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10月から新たに「山歩き入門講座Ⅴ」がスタートします!
山歩きを始めたい方、山歩きの仲間が欲しい方、山歩きの基本を実地で身に着けたい方、ぜひご一緒しましょう(^o^)/
【募集中!】山歩き入門講座第4期生 2024.10~2025.3開講
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