9/22(日)最終回は水と雨でレベルアップ!山歩き入門講座Ⅳ vol.6灰ヶ峰!

山岳界講座史上においては画期的な「 MAN(講師)TO MAN(受講生)制度」にて、「HWTを一人で歩ける知識と技術の習得」を目指す「山歩き入門講座」 。

山歩き入門&NS講座を修了した「研修講座生」、本講座の前身である中級登山講座修了者は「見学生」として講座に参加し、再学習&技量の維持、向上を目指します。

9月22日、第5期第6回最終回!この日は三連休の中日でのためかお彼岸のためか、まさかの受講生1名(欠講者:4期生1名、3期生1名、2期生:1名、1期生1名)!講師&アシスタント2名の計3名でHWT広島コースNo20の灰ヶ峰が舞台!

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集合場所の広島駅北口でまさかのボッチ受講にまんまる目になったMさんをT会長&広報Mでがっつりホールドし、向かったのは灰ヶ峰山頂。

朝早くには止む予報だった雨が薄く降り続いていて視界はとっぷりと雲のなか。
山頂にたわわに実を結んでいる木にT会長が注目!この実は?!

見た目梨っぽい。ヤマナシ?木の下にはたくさんの実が落ちていて、つついたような跡がついているものも。T会長が注目した訳は、食べられる実がなっていて食べられた跡があるかないかで「いまここ熊の存在」を推理できるのでは?!と。食べられるかどうか?かじってみました(≧▽≦)
酸味があったけど食べられないほどではない、もうちょっと待てば甘みが増すのかしらん?

そんな「熊講座検証」から、山歩き入門講座Ⅳ vol.6最終回がスタートです♪

展望台にて恒例の「地図記号確認」から。地図記号担当のMと受講生Mさんの一騎打ち♪いつも皆がつまづく「庭園道」がスラスラ!

本題の講義は次のあずまやで行うこととし、雨具を着込んで下山開始です。
「どちらに向かって…?!」
下りからはじまる登山ってなかなか経験することないと思います。しかも車移動で山頂に連れて来られて「はい、下山してね」なんてあり得ないシチュエーションです。

方向の当てがない、そんな時ほどコンパスが大活躍!

戸惑いながら地図にコンパスを合わせると「え?こちらですか?!」予想外の方向を指し示すコンパスに驚きの色を禁じ得ないMさん。
そうです。そんな反応が嬉しい、講師&アシスタントを従えて下山開始しました!

次に目指すあづまやまでは、さしたる分岐はないものの、地図を熟読することで現在地を随時確認できる面白さがあるため、地形図的な特徴を確認しながら進んでいきました。

下山路は石畳の階段だったりと、滑りやすいことに注意を促します。小股で慎重にテンポよく歩き進めるMさん(*^^*)

講座、かつ、小雨の降るなかとはいえ、目にかかるほど枝が伸びているのが気になるT会長、広報Mは剪定ばさみで刈り込みながらついていきます。

「地点2」の現地確認を難なくクリアー!その先のあづまやへ。

座学タイム。
今日のような天候の日にはうってつけのテーマです。「真夏の低体温症がなぜ起こるか?」「それを防ぐために必要な装備、携行品は?」

低山では想像しがたい高山での標高差による気温差。そして風雨による体感気温の低下。
それに備え、万全を期す装備を背負う時の重量は?いざパーティーのなかで故障者が出た際、荷物を分担する余力が果たして自分にあるのか?その限界を知るためには?

本日2ℓの水を付加しての歩荷訓練。
Mさんの重量を図ると約7.5㎏。すでに携行している雨具やストックの重量を足すと8㎏~9㎏にはなりそう!

アシスタントのMのザックは携行品をのぞくと約11.5㎏。背負ってみるMさん。手で持つと重たくても腰で背負うといけそう!

この夏猛暑のなかの実際の山行で、体調不良の方のザックを背負う体験をされたMさん。場面を思い出しながら、学びに力が入ります!

どんどん進みます♪
続いてはロープ訓練。
急勾配の階段を使って、ロープの補助を活用した昇降訓練に臨みます!
ロープの結び方のはじめは…?💦
ロープが足にまとわりつかないよう、扱いに注意すべき点は…?!

雨の中のロープ訓練って大変だけど、実際には、雨で滑るからロープ使おう、なんてシチュエーションが大いにあり得ると説明すると、
「リアリティありますね♪」と雨天の訓練に即座に呼応するMさん。

雨の日にわざわざ無理して山行しなくても、山行中に不意に雨に見舞われることはいつ何時でもあり得る昨今の天気事情。
備えあれば憂いなし。経験が安全に寄与することは往々にしてあります。講座だからこそ、悪天候を万全を期してあえて体験しようという方針に理解をいただけることは本当に喜ばしいです。この経験が役に立たないに越したことはないけれど、役立つことがあればそれこそ講座で学ぶ意義があります。

ロープ訓練後は小さく大きくつづら折りの道が織りなす「正面登山路」を登っていきます。
「今ここどこ?!」
地図上の、「地点4」を同定することがミッション。
地図とコンパスと歩行予測時間を並行して確認しながら進みます。この日の難敵は本来スーッと見えるはずの道を覆っている夏の草やぶ。。。

季節が違えば容易に目視確認できる道の姿が、おそらく四季を通じて最も確認しづらい季節でした💦
そんなトラップをクリアしながら「地点4」を宣言!

晴天時はここで「不慮のビバーグ」体験を行いますが、さすがに今回は雨にぬれた地面の状態を考慮して、「ビバークする際の場所の選定」の解説のみを行い、その先のあづまやに進みます。

あづまや着。
ビバーグの際には、「風の向き」「長時間座っていられる地面の傾斜」「背後の安心感」をまずは考慮して場所を選定。その後、持っている装備を駆使し、雨風をしのぎ、不安や予測不能な野生動物への対応などを加味し、「疲れない」ビバーグ体験!

樹に寄り添うミノムシ体験は思いのほか心地良く「落ち着きます~(≧▽≦)」、
ガムテープと広めのレジャーシートを必携品リストに書き込んだMさん!

正面登山路から、本来は通称「原っぱ広場」の道に繋げるはずでしたが、夏後あるある「道が見えない状況」でまったく道が目視できないことを実体験。
あるはずの道がなかったら?現在地を確認できた最終地点まで戻って確認し、最善の対応を模索する体験は、したくてもなかなかできない稀有な体験。

ザ、里山!予測を越える四季の変化に富む山道のリアルな体験を重ね、車道に合流。
午後には晴れるか?その姿を見せるか?と期待した山頂の眺望はとっぷりと霧のなか…。

楽しむためのハイキングだったらがっかりする気持ちで終始したかもしれない山行も、
学ぶための道程と思えば実体験のための要素がぎっしり詰まったいちにち。
それをひとりの背中で存分に背負い味わったMさんの入門講座最終回&修了回!

湾岸覇者チャレンジや個人山行で山歩きを日々楽しみ味わっているMさん!
第Ⅲ期、期の途中からのご受講を無事修了されましたこと、お疲れさま&おめでとうございました!

来春からのNS講座で再びご一緒できますこと楽しみにしています!

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10月から新たに「山歩き入門講座Ⅴ」がスタートします!
山歩きを始めたい方、山歩きの仲間が欲しい方、山歩きの基本を実地で身に着けたい方、ぜひご一緒しましょう(^o^)/

【募集中!】山歩き入門講座第5期生 2024.10~2025.3開講

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