10/20(日)最終回にふさわしい舞台演出!山歩き入門講座NS(Next Stage)Ⅱvol.6@三瓶山

「HWTを 2,3 人連れて歩けるだけの知識と技術習得を目指す」ことを掲げてが今春4月@蓮華寺山にてスタートした山歩き入門講座NS(Next Stage)Ⅱ。
5月深入山、6月吾妻山、7月比婆山とまさかの3回連続悪天候予報に見舞われ中止順延、8月からリスケしてのリ・スタートも、いよいよ最終回です!

第6回10/6(日)は、受講生4名、講師&アシスタント2名、研修生2名の計8名!三瓶山が舞台です!

*****

入門講座6回、NS講座6回、計12回の講座で積み重ねてきた反復訓練の成果の集大成を目指し、「チーム山行」を実践します。
2回目となる隊列訓練では先導役、ナビ役、最後尾リーダーの役割の徹底、
共同装備の分担など、
チーム山行における各々の役割を果たす意識を強く持って臨みます!

*****

あき亀山駅に集合、三瓶山への往路を確認。研修生Sさんの登山計画書にはしっかりと「道の駅みずほ」立ち寄りも盛り込まれています(^o^)/
移動にかかる時間を短縮するため高速道路を使い、また、「みずほ」の滞在時間も15分(トイレ休憩5分買い物10分!)に限定しタイムマネジメントも徹底。

車中で現地の天気を確認すると、なんと山頂の気温は「6度」の予報。日中の最高気温は平地で25度~26度ほどのこの日、標高1125.8mの三瓶山で20度近くも下がるとは考え難く、「え、体感気温じゃないの?!」と疑問が湧くほど。どうやら風が強くあまり登山おすすめの天候ではない日和のよう。

昨年のNSⅠの最終回で「局地的豪雨」に見舞われたスタッフ、研修生たちは三瓶山の変わりやすい天気を身をもって経験しており、危機感を強く持って現地到着。

T会長から「役割を徹底し、最終判断はリーダーに任せる、全員がそれに従うこと」を告げられると、リーダー役になった時の責任を感じ、緊張感が漂います。

共同装備を分担し、重複するものは車に残し、地図記号の確認(時間短縮のため新出の記号のみ)し、隊列の順番を決め、行程の確認に進みます。

回を重ねるごとに高まる皆さんの「予習力」は目を見張るほど。色分けされた地図には、ポイント区間の距離と所要時間を算出したメモがびっしりと書き込まれています。

「13時には下山開始すること」。15時下山厳守から逆算。13時に登頂していなければその地点から下山。日が短くなり、時間管理をより徹底します。

風が強く、ウインドブレーカーや合羽を着こんで10時9分出発。

フィールドセンターから遊歩道を経由して分岐1へ。分岐1からほぼ平坦な道を分岐2へ。所要時間が予想とぴしゃりとあう優秀ぶりを発揮しながら徐々に登り始めて分岐3へ。

所要時間の予測や、「着きました」の声かけもどんどん自信に満ちた大きな声になっていきます。

歩き始めはきつかった風が山道に入ると和らぎます。森のおかげもあり、道の方向もあり、風が強いエリアで、道の選択により風の影響がどう変わっていくかの実践訓練。

分岐3から山頂までを2区間に分けます。目指すのは850m地点。ここが本日の地図読みの最大の難関。目印はありません。急傾斜の尾根をつづら折りで登っていく道を読み解きます。

地図には表されていないつづら折りがひとつあって惑わされましたが、リーダーSさんの判断に従いつづら折りをもうひとつ越え、きっちりと850m地点に到着!

暑い時期は「10分登ったら給水」と決めていましたが、今日は決めた通りではなく、ナビ役の声かけで衣服調整や水分補給します。

昨年9月は、笹が伸びて前のひとの姿が隠れるくらいでしたが今年はしっかり刈り込んであり快適に歩けました。

後半の急傾斜地では段差が大きく、四苦八苦。
ロープ訓練と目星をつけていた箇所は、足場に土砂が入れられ、脇に段差が付けられ登りやすくなっていました。整備に感謝して登ります。

高度が上がるにつれ、風が暴風レベルの強さに。あおられないために「前傾姿勢で歩くように」最後尾のT会長から声がかかります。

そんな中でもきのこやお花を撮る手は緩めません♪
樹々の間から景色が覗き始めました。

樹木がない広々とした山頂では風をもろに受けるため、山頂手前で上着を1枚着込んで防寒対策をして、

いよいよ目の前に空が見えてきました!

ススキ野原へ。

全員写真を撮る手がとまりません!

ススキの穂が陽を浴びて煌めいています!

12時45分、登頂!

道の駅で仕入れたお昼を広げ、山頂神社に手を合わせ

360度の景色を堪能!
弓ヶ浜もくっきりと見えます!

登頂が目的ではないけれど、やはりこの景色を見れた嬉しさは格別です!

下山に向けての注意は、
「登りと同じ時間をかけるつもりで下ること」

段差が大きく、傾斜がきつい道を下っていきます。
通常下りの所用時間は、登りの時間かける0.8で計算しますが、そのつもりで進もうとするとどうしても焦りが出ます。登りで足に疲労が溜まり、また、風が強く筋肉もこわばっているなかでの焦りは事故のもと、禁物です。

長い下りに疲れを感じながらも、冗談を交わしながらきのこの写真を撮りながら、リラックスと集中力を維持して、無事下山。

下山後、駐車したフィールドセンターへの道をどう選ぶか?で意見が分かれたり、地図読みに各自が真剣さに取り組んでこその議論。スタッフは口を出さずついていきます。

15時5分、予定通りゴール!
ホッとした気持ちそのままに、
ザックが転がっています。。。(笑)
草の上に全員集合♪

まずは全講座を受講し終えたOさんにNS講座の修了証バッジの授与式!!

Oさん、おめでとうございます(^o^)/

続いて、講座を振り返っての感想シェアタイム。

・最初はどうなることかと思ったけど、繰り返しやっていくとイメージと実際が繋がって楽しくなってきた。

・地図が読めるようになって、予測できるようになって楽しく安全に山に登れるし、ついて歩くだけよりもすごく楽しい。

・学び始めて怖さを知って家族での山登りも怖くなったりしたけど、わかるようになって楽しくなって、また、先頭に立って歩きたいと思った。

・今まで受け身だったと感じて、能動的に学び続けたいと感じた。

「楽しい」という言葉が笑顔とともに聞けてなにより嬉しい時間です。

今回の三瓶山は、季節ごとの天候の影響を強く受け、温度調整や雨風対策がより重要な、最終回にふさわしい舞台でした。

その舞台で、時間や行程を予測し、自分でマネジメントしながら山を歩く楽しさを全員が実感し、実践出来ていて本当に素晴らしい最終回でした!

未受講の回は、次回開講のシリーズで補うことができます。今回の受講生6名の残り5名の方々も、Oさんに続いてNS修了を目指していきますよ!

全12回の学びの成果を目の当たりにし、T会長の感激もひとしお。
「ただただ、すごいねぇ。」
「学ぶ人が増えるごとに広島の山が安全になっていくね。」

NS講座までを修了し、研修生として参加したお2人も、山に役立つ情報を資料にまとめてミニ講座を提供してくださったり、楽しみを盛り込んだ登山計画を作成くださったり、ご自身の学びを深めるとともに大いにサポートくださいました。

修了後に研修生として講座に参加し、反復訓練の機会を持っていただき、サポートの体験をしてもらえる「研修生」の仕組みも形になり、Iさんは今後はいよいよ講座の運営側で活躍されます!

安全登山推進に向けてますます活動を充実させていきますよ!

皆さまおつかれさまでした!

*****

三瓶山の豊かな自然、可憐なお花や秋のきのこ祭りの様子を皆さまの写真でお届けします!

★photo byきの研部の皆さま

★秋を彩る花や植物たち

*****

10月から新たに「山歩き入門講座Ⅴ」がスタートします!
山歩きを始めたい方、山歩きの仲間が欲しい方、山歩きの基本を実地で身に着けたい方、ぜひご一緒しましょう(^o^)/

【募集中!】山歩き入門講座第4期生 2024.10~2025.3開講

次回NS講座は来春4月に「山歩き入門講座NSⅢ」がスタートします!

*****

☆市民の市民による市民のためのトレイルである広島湾岸トレイルは皆さまの寄付(ご厚意)と社会奉仕活動により維持・開発運営されています。

広島湾岸トレイルの公式SNSへは、画面下のアイコンからアクセスできます(*^^*)

★HWT広島湾岸トレイル全踏破&全走破(WALK&RUN)速報はこちら↓↓↓

湾岸覇者*広島湾岸トレイルFacebookページ