~11/23(土)HWTの地図読み勉強会1:昨年起きた鬼ヶ城の遭難事例からの座学と現地講習!~
昨年起きた遭難事例を検証する。
座学会場の樂農小屋でPC、大型モニター等を使いながら2時間程度の学習します。
現地会場の鬼ヶ城登山口~312峰分岐地点間(標高差約180m、歩行距離約1.0km)でなぜ迷ったか等を検証します。また、万が一遭難時の危機管理を学びます。
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2024年度から、山歩き入門講座、入門講座NSが悪天候のため中止順延となった機会を生かし、座学での地図読み講座を行ってきました。その中で取り上げた、2023年9月に発生した上深川鬼ケ城山登山口での遭難事例。きわめて身近な場所で起きたケースであり、「実際の現場を検証したい!」という声も上がりました。
あわせて、より一歩進んだ座学講座を随時開催できる環境を整えたい、というT会長のかねてからの想いをかなえてくださったのさんはやはりこの方、上深川楽農小屋のUさん!!
Uさんが細やかにお心配りくださっての会場セッティング、モニター設置やネット環境などがHWT草刈隊のT隊長の手配により整い、当日を迎えました!
急な冷え込みのなか「暖取りもオッケーよ♪」UさんからLINEが届きます(≧▽≦)
そして早朝には福田Yさんから、やる気充電してくれるふるまいが届き、もう勉強するしかないっ!!と気合が入ります!
9時過ぎ、講座スタート。
遭難事例の概要と経過、学びのポイントはこちら↓↓↓
7/28(日)鬼ヶ城山遭難事例に学ぶ!座学@山歩き入門講座番外編!
改めて事例を振り返ってみて、歩き始めてからSOSまでの約5時間、よく歩き続けたものと、いったいどこを?!と疑問が深まります。
道に迷うことはだれしもある、その時大切なのは、「予想する地点に到着するはずの時間を10分過ぎたら確認する」こと。10分以内ならメンタル的にも体力的にも引き返すのに苦労しないけど、それ以上となると、特に分岐でもあろうものならもと来た道を引き返すことがそもそも難しくなる。
10分以内で動ける範囲を、地図に円で描いてみて、その円のなかの地形を確認し、今いる場所の地形と照らし合わせてみることによって、場所を想定することができる。
そしてそれができるために必要なのが、
・出発時刻を記録する
・目的の地点への到着時刻(所要時間)を予測しておく、こと。
これなくして、現在地を特定することはできず、現在地がわからなければSOS後救助に要する時間が格段に延びてしまう。
T会長自身の、山を歩き始めてすぐ頃の南原峡での実体験を、カシミールで地図をモニターに表示させながら解説します。電波が届かない南原峡をよく知るメンバーは手に汗を握りながら聞き入ります。
モニター、Wi-Fi、大活躍!!マウスポインタが小さくて見えない、、、とT会長が苦心していると、あうんの呼吸でUさんが緑の指し棒を渡してくれます♪
整った環境のおかげで座学はさくさく進み、11時前にはランチタイム!
Yさんの手料理の味を知っている面々、すいすいお箸が伸びます(≧▽≦)
おなかいっぱい、このまま火鉢に手をかざしてまったりしたい、、、♪
Yさんごちそうさまでした!!
「寒い中、頑張ってね!」ごちそうに込められたYさんの励ましに気持ちを奮い立たせ、鬼ヶ城山登山口へ、いざ。
本日のミッション2つ。
1.男性二人が迷って歩いたであろう「鬼の釜」に続く道を歩いてみる
2.鬼ヶ城山から下山してくる際に間違ってしまうであろう312峰を直進する尾根道は、地図で見る通り歩きやすい道なのか?また、ふもとまで続いているのか?を検証する
まずは1番目。鬼の釜へ、、、。
鬼の釜への道は現在バリケードで遮ってあるけれど、「道的には、まっすぐ行きたくなるねー!」と、今後のロストを防止するためにバリケードを補強しつつ、現場検証のためにその先を進んでみることに。踏み跡は確かにあるけれど、しかし、災害の爪痕か、流れた跡もあり、あまり気持ちよく進みたい道ではないため撤収。
「バリケードあっても進むかな?」「この先に何かあると思い込んだら進んでしまうかも!」。それを防止するためには山の共通認識である「倒木や枝などで故意に道を塞いだものは、この先行くな!のバリケードであること」について知っておくことも大事だよね、
テープを頼りに歩いてしまうけど、つけた目的が不明なテープを安易に信じることもNGだよね、などと貴重な意見交換。
続いて2番目のミッションは312峰を越えて直進すればふもとに降りれるか?の検証。
時刻は13時30分。下山期限の15時まではまだ時間に余裕があります。「ふもと側から登山口を確認してみる手もあるよ」とT会長のアドバイス。
決断は、NS受講生の3人にゆだねることに…。ファイナルアンサーは、「歩いてみる!」
これが、今現在迷っているのなら引き返すのが鉄則だけど、今日のミッションは「現地調査」であるから、「進む!」の判断。ならばと先頭を預かるT会長。
びっくりするくらいに整った道が続き、すいすい下っていくも、やや藪化している箇所も出てきます。丁寧に地図を読みながら、尾根からずれないよう、また、草木に覆われつつある道を丁寧に拾いながら進んでいきます。
NS探検隊発足!!
送電線を見つけ、鉄塔に到着!
ここから尾根が2つに分岐。予想では右の尾根を行く予定でしたが、現地を確認すると右は暗く、左は保守路がきっちりついています。
ファイナルアンサーは「やっぱり中電でしょうっ!!」!ここは慎重かつ賢明な判断をするNS探検隊!
ひと1人どころか3人並んで歩けるくらいの立派な道が続いています!
そのまま快適に歩き、
ほぼ予想通り、、スタートした登山口よりやや手前に出れちゃいました!!
お手柄を手土産に楽農小屋に戻ると、あつあつに焼きあがったお芋が待っていてくれましたー(≧▽≦)
居心地が良すぎて、いろいろくせになってしまいそう、、、(*ノωノ)
Uさん、至れり尽くせりのおもてなしを、このたびも、ありがとうございましたm(__)m!!
アットホームなHWT地図読み勉強会、次回が楽しみです(≧▽≦)
ご参加の皆さま、ありがとうございました!
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10月から新たに「山歩き入門講座Ⅴ」がスタートしました!
山歩きを始めたい方、山歩きの仲間が欲しい方、山歩きの基本を実地で身に着けたい方、ぜひご一緒しましょう(^o^)/体験受講を受け付けています。
【開講中!】山歩き入門講座第4期生 2024.10~2025.3開講
*開講期間:2024.10.1~2025.3.31(全6 回開講)※1人でHWTを歩ける知識と技術の習得を目指します
*開講日:毎月 1 回 第四日曜日
【今後の予定】
11/24-宗箇山&237峰(高峠山)
12/22ー202.8 峰(下高山)&76 峰
1/26-木ノ宗山
2/23-武田山
3/23-灰ヶ峰
次回NS講座は来春4月に「山歩き入門講座NSⅢ」がスタートします!
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