12/22(日)冬の安全登山をぎっしり学ぶ!山歩き入門講座Ⅴ vol.3@202.8峰&76峰in似島

山岳界講座史上においては画期的な「 MAN(講師)TO MAN(受講生)制度」にて、「HWTを一人で歩ける知識と技術の習得」を目指す「山歩き入門講座」 。

山歩き入門&NS講座を修了した「研修講座生」、本講座の前身である中級登山講座修了者は「見学生」として講座に参加し、再学習&技量の維持、向上を目指します。

12月22日、第5期第3回は体験受講1名を含む受講生5名(欠講者:3期生1名、5期生1名)!講師&アシスタント&A講師体験の計10名でHWTエキミナミコースNo28似島の202.8峰~76峰が舞台!山歩き入門講座未踏の外方の鼻踏破なるか?!

*****

8時10分宇品港に集合。
三々五々集まるメンバー達は、集合への移動中はざぁざぁ降りの瞬間もあり、10時には止んで晴れるという予報に祈る気持ちでがわいわい賑わいます♪
講師陣のおひとりIさんが、「この後晴れます!」と心強く断言!その裏付けはのちのお楽しみです!

本日体験受講のHさんとどう出会えるか?そわそわキョロキョロしていると、電話をしながら右へ左へ歩かれる方を発見!もしや…?!ビンゴ!
朝からテンション高めのメンバーに、「いつもこんな雰囲気なんですか?!」と不安そうなHさん。10名全員が揃い、いざ、8時30分発の似島行きフェリーに乗り込みます!

フェリーの乗船時間を活用し、講座担当のMからHさんへ、講座の進め方をお伝えし、さっそくコンパスの使い方を実体験していただきました!「やってみたほうがよくわかる!」と喜んでくださり、嬉しいスタート♪地図とコンパスの使い方の本を購入しやってみようとされていたとのこと。コンパスも予め準備されていて、講座への期待と意欲を感じます。「山は歩くより走る」との言葉に、ガチのランナーさんであるOさんをご紹介!あっという間にわいわい仲間の一員に(≧▽≦)

似島に着き、待合所の外のひさしの下で改めましてのご挨拶。恒例の地図記号タイムはHさんの進行♪
そして、天候不良は大きな学びのチャンス。
「晴れます!」と予想されたIさんに、その種明かしをいただきました!

気圧を利用した高度計。ご自宅で合わせて来られた高度が、ほぼ海抜0mの港で大きくマイナス表示となっていました。気圧が上がると高度が下がる高度計の性質からの予想に感嘆する参加者たち。また、雨具のスムーズな装着方法として、登山靴にレジ袋をかぶせ、靴を履いたまま雨具のズボンを履いてみます。「靴がひっかからないー!」と喜びの声。また、よりスムーズな着用のため、ズボンの裾や上着の前ファスナーは開けておくことなど、実践的な知識が飛び交います♪

6人と4人の2班に分かれ、コンパスをあわせて目的地までの所要時間を計算し、9時45分時刻を記録していざ出発!

「地点2」地図に記された分岐の道を目で確認し、「徒歩道」を登っていきます。
講座直前の草刈隊の活動ブログを読んでくださったHさんが、「整備してしてくれてありがとうー!」と声をかけてくださり嬉しくなります(*^^*)

2班ともが、今回もまた通過してしまった「地点3」。
分岐4から5の山頂までは、地形をしっかりと確認し、ピークを越えるたび「現在地はどこ?!」と地図で確認しました!

尾根の両側に瀬戸内海の多島美、牡蠣いかだの眺望も楽しみます。

11時、202.8峰登頂!
少し早いけどお昼にしましょう!と声をかけるも、「まずはお勉強」と待ったがかかりました(≧▽≦)
ほぼ360度の眺望に恵まれた202.8峰。それを活用して、一歩進んだ地図とコンパスの使い方をIさんがレクチャー。

まずは「山座同定」。似島周辺の地図、国土地理院の20万分の1の地図を広げて、近隣の特徴的な場所である弥山や峠島などを確認します。

続いては「クロスベアリング」。鈴が峰からの角度、弥山からの角度をもとに、現在地を特定します。直角に近い2点を選ぶと特定の精度が上がります。

現地で実際に地形を見ながらコンパスを合わせるからこそ理解が進みます。対象物への向き合い方が少し変わるだけでコンパスの角度が変わることも実体験しました。

おひるを取っていると一度晴れた空がみるみるあやしくなり、雨💦そして風💦
身体が冷えるため、雨具を装着し、早々に引き上げ風を除ける森に避難することに。
風が通らない分岐4近くのピークの手前で、恒例のIさんによるミニ講座「ザックのパッキング」「ライターの選び方」です。

ザックにもいろいろなタイプがあり、購入にあたっては、どんな山行スタイル、目的かを明確にすること、必ず背負ってみることなど、実際にIさんやMの異なるザックを見ていただきながらポイントを押さえて説明するIさん。これから購入を考えているTさんの目が輝きます♪

水分と食料を除いた自分の「ベースウェイト」を知っておくことの重要性も教えていただきました!

さて、分岐4からはHWTコースを離れて歩きます。

HWTコースと接する分岐6では、地図にある道を「1本、これも道?」と確認。踏み跡はありそうだけど藪化している道は地図に載っていなければもはや道と見えず、「地図にあるけど道はない」の実際を確認することができました。倒木で道が塞がり、行き止まりに見えるところ。倒木の先を見てみると「道がある!」越えて進みます。

進んで分岐7。ここは正しい道が見えにくいところ。ですが即座に立ち止まり、ルートを確認!

必死に真剣に地図を確認する皆さん!

分岐8、9、76峰に向って山に入っていく登山口10を確認!
それぞれの班ごと協議し、意思決定できた班が進み、先頭が何度も入れ替わりながら進んでいきます。

法面の上を歩いていきます♪

実はここから先はアシスタント講師陣もガチモード。
なぜなら、4回の入門講座を経て、いまだ地図にある道を岬までコンプリートしていないのです。

第1回目の講座で、海まで降り、その後山行アプリで確認すると地図にない道を降りていた、、、!地図の道からそれた箇所は頭に叩き込んでおり、地図と地形と、ここはスマホも動員して現在地を確認しながら、本来あった道を探していきます!

尾根から外れない道はここか!と、藪の向こうに見える尾根筋に向って藪アタックするA講師のIさんとM!

しかし、南西に向かう道は見えず、、、海際の小さなピークが樹々の隙間から垣間見えたものの、通じる道はすっかり消失していました。

「またしてもはじき返されました…っ」と無念にこぶしを握るIさんと、皆のところに戻り、今ここの状況を説明、撤退と相成ります。

帰りはアップダウンの少ない緩やかな道をさくさくと。

分岐14を見逃し、、15であれ?💦

美しい紅葉が迎えてくれました!Iさん撮影(≧▽≦)

本日最後のミッション!
似島峠から下高山への登山口がどんどん削れて登るも下るも大変な状態になっています。
補助ロープで安全を期します。

「めちゃめちゃ楽ですー!」ロープがあると安心してスムーズに上り下りができることを確認。また、補助ロープの使い方として、身体が振られないように、道に沿って足場を確認しながら使うことも心がけます。

15時半、似島港着!途中おしゃべりしながら分岐を行き過ぎるなどのアクシデントはありましたが、それも学びのひとつ。のびのびとたっぷり学んだいちにちの締めくくりはロープワークの復習。教え合いっこの風景に思わずほおが緩みます♪

フェリーを待つ間に感想のシェア。

天候の変化が激しくて、とても勉強になった。
冬の寒い時期が自信なかったけどいい経験ができた。
皆のアイテムがとても参考になった。
溶け込めるか心配だったけど和気あいあい仲間と登れて楽しかった。
コンパスの使い方は本ではわからなかったことがよく分かった。などなど!
うなづき合いながらのシェアタイム!フェリータイムをはさんで宇品港で〆はKさん!

今年の講座はこれでおしまい。来年もどうぞよろしくお願いいたします!!

山頂があまりに寒くて雨を避けて撤収して取り損ねた集合写真を宇品港でぱしゃり♪
皆さんお疲れさまでした!!

*****

10月から新たに「山歩き入門講座Ⅴ」がスタートしました。
山歩きを始めたい方、山歩きの仲間が欲しい方、山歩きの基本を実地で身に着けたい方、ぜひご一緒しましょう(^o^)/体験受講を受け付けています。

【募集中!】山歩き入門講座第5期生 2024.10~2025.3開講

*開講期間:2024.10.1~2025.3.31(全6 回開講)※1人でHWTを歩ける知識と技術の習得を目指します
*開講日:毎月 1 回 第四日曜日
【今後の予定】
1/26-木ノ宗山 
2/23-武田山
3/23-灰ヶ峰 

次回NS講座は来春4月に「山歩き入門講座NSⅢ」がスタートします!

*****

☆市民の市民による市民のためのトレイルである広島湾岸トレイルは皆さまの寄付(ご厚意)と社会奉仕活動により維持・開発運営されています。

広島湾岸トレイルの公式SNSへは、画面下のアイコンからアクセスできます(*^^*)

★HWT広島湾岸トレイル全踏破&全走破(WALK&RUN)速報はこちら↓↓↓

湾岸覇者*広島湾岸トレイルFacebookページ