「HWTを 2,3 人連れて歩けるだけの知識と技術習得を目指す」ことを掲げた山歩き入門講座NS。さまざまな、想定外の体験を積むべく、いよいよHWTのコース外へと飛び出した第4回目の舞台は「比婆山」。
さまざまな縦走コースや周回コースなど盛りだくさん、人気の比婆山をどう歩くか?ルートの選定にはT講師のさまざまな狙いが盛り込まれていました(≧▽≦)
7月に予定していた第4回「臥竜山」は悪天候のため順延。登山計画書の作成など新しい取り組みはこの比婆山に持ち越し!今回は、より実践的にコンパスを使って「現在地を特定」する課題にチャレンジしていきます!
集合はJRあき亀山駅。宿題の「登山計画書」をT講師が集めます。初めて見る「登山計画書」に戸惑った受講生も多々(;’∀’)
スタート地点の「県民の森公園センター」に到着!
T講師による、「登山計画書」へのコメントに始まります。暑さによる汗ではなく冷や汗たらりの瞬間も(^^;
今日取り組む課題のひとつ「真夏の暑さのなかでの歩き方」は前回に引き続き「10分ごとに小休憩:水分&栄養補給を取りゆっくり歩く」を確認。
また、いつものような少人数チーム編成ではなく1隊列で歩きます。「先導」、「ナビ役」、「最後尾」それぞれの役割を確認し、交代しながら役割を実践していきます。登山計画書が頭に入っているか、、、(;’∀’)
いつも通りにコース沿線の地図記号の反復練習を行い、いざ、出発!
「ん?」
最初に目指す分岐までにロスト発生。原因は地図上のスタート地点の誤認でした。登山口あるある。。気を取り直して再出発!
キャンプ場などの広いエリアがあると、道がどこを通っているか迷う瞬間も。
大きな建屋の記号と現場の建物、川を渡るなどを辿って分岐着!
続く分岐の入り口が繁っていて、「これは、、、」と剪定鋏を取り出して刈込。
山道を歩き始めます。
分岐からしばらく緩やかに登っていくと、尾根に対してジグザグに登っていくつづら折りのエリアに進みます。
指定されたポイントから次のポイントへ、標高差を出し距離を出し、かかる時間を予測するのはいつも通りですが、
今日のいちばんの課題は「現在地を確認する」こと。
カーブはあれども目印や標識がない一本道です。
現在地を知るために活用したのは「コンパス」。
例えば3の地点から4の地点へ、まずコンパスをセットするのはいつも通り。
それに加えて今日は、その間の地点地点でコンパスを見て、「いまどの方角に向かって歩いているか」を確認します。
例えば、3の地点は、西進したのち南西に進んでVの字のカーブを描く地点ととらえられ、
同じように西進しても、かくんと南進するのが4の地点。
道がカーブを描くたびに、今歩いている道の向かう方角がどちらかを確認し、つづら折りのどの地点にいるかを辿っていくことで確実に現在地を把握することができます。
それに加えて地形を重ね合わせ、
ぐるぐる回るつづら折りの道、かくんかくんと曲がる地点を数えて行けば、ちゃんと指定した地点に到達した宣言を上げることができるのです!
地図読みとコンパスが楽しくなる瞬間(≧▽≦)
「現在地がどこか?」を考えなければ、ただ道を辿って分岐の標識を確認すれば目的地に着く、歩きやすいルートかもしれないけれど、
「いまどこにいる?」を常に確認しようとすれば学びがぎっしり詰まった秀逸なルート!
しかも、階段が組まれているわけでも手すりがつけられているわけでもないなだらかな自然の道。
山歩きに慣れてない人でも、自然を満喫しながら心地良さを楽しみながら歩ける道。
「このコースの設計、素晴らしい!!」コースを選択したT会長から絶賛の声が続きます!
御陵に近づくと標識や記念碑などが点在。
山歩きを学びに来た講座メンバーとしては、比婆山の1264の標高点を確認したかったけれど、そこには目印となるものは見当たらず、Iさんが、「ここで一番高い場所」と目立った石の上を踏んでくれて皆納得♪
遅いおひるを取って下山となりました。
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急登が続くような箇所はなく、標高も1000m付近の山行と言えども酷暑のまっただ中。
汗がとまることはない山行です。
行きは「10分歩いたら休憩、水分&栄養補給」を遵守したおかげで、熱中症などの不調を訴えることもなく全員元気に下山を開始しました。
登りの立ち休憩では「栄養補給良いですか?」と自主的に声をあげるメンバーもあり、夏場の山行の在り方を随所に再確認することができました。
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下山はさくさく。
約8kmの行程を5時間半かけてのみっちり学び時間。
次に繋がる、それぞれの学びや反省をシェアしておしまい。
皆さま、お疲れさまでした!
9月は、7月の講座の順延「臥竜山」と最終講「三瓶山」の2講座が待っています!
どうぞお楽しみにー♪
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